April 30, 2004

ツッコミが甘いですよ

非常勤講師――こんな処遇ではいけない(朝日新聞4月28日付 社説)

 一当事者として一言。まあここで言われていることはごもっとも。というか、もうかなり前から言われ続けてきたことではあります。専業非常勤講師ってのはある程度自虐的に言うなら「フリーター」みたいなもんですし。でもね、いかに労働条件が悪かろうと、使い捨てにされようと、「教歴」をつけるためなら何でも我慢してやらざるをえないのですよ、現状では。しかも、院生やPDがあふれている今、代わりはいくらでもいるわけですから、労働条件云々の前に、われわれはいつ首切られるかってことにビクビクしながらやってます。そういうところ、もう少しツッコンでほしかったですよ朝日新聞さん。

 その他、触れられていない問題点をいくつかあげると、まず非常勤講師をめぐる状況の地域間格差というのがあります。若手研究者の場合、大都市部では非常勤を1つゲットするだけでも困難となっていますが、地方都市では博士課程の院生でもコマが自動的にまわってくるようなところがいまだにあるようです。また、やはり大都市部では特にそうなのですが、非常勤講師の採用条件として「すでに教歴があること」をあげてくる大学が増えているようです。これ、若手研究者にはキツイんですよね。つまり「非常勤やりたきゃその前に専任ゲットしな」ってことですから。非常勤で教歴つけながら専任ゲットを目指すという従来のコースはもはや崩れつつあるといえます。そのくせ、専任公募でも同様に「教歴あり」を条件とする大学もあったりして、矛盾を感じずにはいられません。こういうところまでツッコンでくれればなおよかったかと思われ。

 ところで、

      文科省もさすがに放っておけなくなったのだろう。私立大学への助成で、
      非常勤講師の賃金の補助単価を今年度から5割引き上げた。

 これ、素で知りませんでした。少しは期待していいのでしょうか・・・ダメでしょうねorz

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